これから保育士を目指す人に知ってほしい。園児の命を守ることも保育士の大事な仕事です。もしもの時に備えて避難訓練は大事なこと。
避難訓練は子どもにも保育士にも重要なこと!
避難訓練は保育所保育指針の中でも取り上げられている活動です。
避難訓練は子どもたちに災害時の対応を指導するということはもちろん、保育士が不測の事態にどのように動くか確認するためにもとても重要なイベントです。
自己判断力が身についていない乳幼児の命を預かる保育士ですから、いざというときどのように連携していったらよいのか、シュミレーションは必須です。
避難訓練の内容
それでは保育園で行われる避難訓練の一例を流れに沿って見てみましょう。
災害を知らせる・災害情報を聞く
まず避難訓練担当の保育士が、非常ベルと園内放送で災害情報を知らせます。
子どもたちにとっては、非常ベルの音を聞いたら静かに放送を聞く態度を身に着つけることも訓練の一環です。
避難訓練で想定される災害は、地震や火事などその時によって変わります。
災害情報を聞いた保育士と子どもは、想定される災害に合わせた行動をとります。
地震の場合は、机の下に隠れ、火事の場合は口元にハンカチを当てて煙を吸わないように避難します。
火事の場合は、出火している場所も同時に伝えられますので、出火場所を避けての避難ルートを考えて行動します。
避難場所を確認し、集合する
保育園内であらかじめ決められている避難場所に集合します。
園庭や近所の公園、公共施設など、どの場所が避難場所なのか避難訓練の前にちゃんと確認しておきましょう。
「おはしも」のお話を聞く
集合場所に避難したら、災害時のお約束のお話を聞きます。
お約束は「おさない、 はしらない、 しゃべらない、もたない、もどらない」の頭文字をとって「おはしも」と呼ばれています。
(地域によって「おはし」「おかし」などいろいろなお約束のヴァージョンがあるようです。)
消防士さんからお話を頂くこともあります。
避難訓練の反省
避難訓練の後は、各クラスで反省をします。
どうすればもっと早く非難できるのか、避難のための道具(おんぶひも、誘導ロープなど)で足りないものはなかったか、保育士の人手は足りていたかなど、問題点と改善策を考えていきます。
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保護者も災害に備える、引き渡し訓練
避難訓練は子どもと保育士だけでなく、保護者にも必要なものです。
災害時はみんながパニックに陥っていますので、子どもを迎えに来た保護者に確実に子どもを引き渡すための、引き渡し訓練というものも行われています。
保育士としても災害時にどのように子どもを保護者の元に返すのか、避難後の手順もちゃんと確認しておきたいですね。
「保育園の避難訓練」のまとめ
避難訓練は給食の時、おむつ替えの時、忙しい時でも容赦なく行われるもの。
面倒で大変ですが、災害は時と場所を選びません。
いざというとき子どもの命を守ることができるよう真剣に取り組みましょう。
保育士試験でも資格は取得できるけど、通信制大学ではより深く学べるのが良い点です。
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