保護者対応って難しいかな?
新米保育士には難しい保護者対応
通信制大学等の保育士養成施設を卒業し晴れて保育士として働きだした時、様々な場面で学校では習わなかった不測の事態に直面することでしょう。
特に難しいのが、保護者対応です。
保育実習では子どもの前に立つことはあっても、保護者の前に立つことはありません。
しかし保育現場では、登園時、降園時に毎日保護者と顔を合わせる必要があります。
ただ、「おはようございます」「さようなら」の挨拶をするだけではありません。
園児に体調不良の傾向があれば、ちゃんと伝えなくてはなりません。
またケガをした場合は、保護者が納得できるように丁寧に状況を説明しお詫びをします。
保護者対応を間違えると、保護者は園への不信感を募らせてしまいます。
保護者対応の仕方なんて学校で教えてもらっていない!とパニックになる前に、簡単にできる保護者対応の心がけを現役保育士が伝授します。
⇒連絡帳は「交換日記」じゃないよ。書き方が難しくて悩むこともあります。
保護者対応の心がけ
ちょっとした日常を伝えていく
上手な保護者対応につながるのは日々の信頼関係です。
といっても人との信頼関係を築くのはとても大変なこと。
まずは、降園時の「さようなら」に加えて、一言でもその日の活動内容や、子どもの様子を伝えていきましょう。
保護者によってはその一言から会話が広がっていく人もいます。
保護者を前にしゃべると緊張してしまう、という場合は子供に話しかける体をとってもいいでしょう(「〇〇ちゃん、今日○○できたね。お母さんに教えてあげてね」)。
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保育士同士で連携をとる
熱が高かった、遊具でけがをしたなど保護者に伝えるべきことができたときは、周りの先生と情報を共有し、伝達しなければならない内容をはっきりさせておきます。
そのうえで、どの先生が保護者に説明してもズレが出ないようにします。
あの先生はこう言っていたのに、こっちの先生では言っていることが違う?という違和感を保護者に与えないようにしましょう。
何かあった日の翌日のフォロー
前の日に体調が悪そうだったり、ケガをしたり、あるいはお友達とけんかしてしまったり…
なにか問題が起きた日は降園時に出来事を伝えることはもちろん、翌日も「おうちに帰ってからはどうでしたか?」の声掛けをしたいところです。
難しいときは上司に相談する
どんなに気を使っても、難しい保護者はいるものです。
自分で対応しきれない要求をされたり、どのように伝えたらよいかわからない事件が発生したときなどは速やかに先輩保育士や、園長先生に相談しましょう。
一人でなんとなく対応してしまったことが、大きな問題になることがあります。上司に相談すれば、園全体が保護者対応に当たってくれます。
適切なアドバイスももらえるでしょう。
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保護者対応のまとめ
保育園の保護者にはいろいろな人がいます。完璧な保護者対応ができる保育士はいません。
緊張しすぎないで、まずは明るい挨拶から心がけていきましょう。