土曜保育と保育士の休日についてのお話し。
土曜保育は土曜日も休めない保護者のための保育
土曜保育というのは、文字通り土曜日に行われる保育のことです。
週休二日制が習慣化してきている現代日本ですが、会社の中には土曜日が休みではないところもザラにあります(実は労働基準法では週1回の休みを規定しているだけなので、土曜日が休みじゃなくても日曜日を休みにすれば法律違反にはなりません)。
また、美容師さん、飲食店経営者など土曜日の方が忙しい職業についている保護者の方にとっては、土曜日こそ子供を預かってほしいというのが本音ではないでしょうか。
そんな保護者の要望に応えるのが土曜保育なのです。
土曜保育があると、保育士も週休1日になる?
では、保育士の立場から考えると土曜保育がある園に勤める=週休1日で働くことになるのでしょうか。
これは勤める保育園の方針、保育士の人数等によって左右されます。
土曜保育の出勤パターンとしては例えば以下のようなものがあります。
- 土曜日に出勤した分を次の週以降に「週休」という形で休む
- 土曜日に出勤した分を残業代として基本給とは別に受け取る
- 土曜日も出勤があるため全体的な給料が高めに設定されている
土曜保育は基本的に仕事等で家庭での保育が不可能な場合に申し込みができるもの。
裏を返せば、仕事や用事の証明ができなければ預かってもらえない場合もあるということです。
つまり保育受け入れのための条件が厳しくなるので、土曜保育に登園する子どもの数は通常の10分の1以下になることも珍しくありません。
だから土曜保育に出勤する保育士は数人で大丈夫で、数か月に一回当番が回ってくるだけという園も多いです。
土曜保育の雰囲気
私が今まで経験した土曜保育は平日の保育に比べ登園する子どもの人数が非常に少なく、こじんまりと行われることが多かったです。
園を空けて遠出するのも不用心ですから、園内でゆっくりすごしました。
このように書くとかなり寂し気な印象ですが、平日と違いタイムスケジュールに追われることもなく、かなり柔軟に保育ができるのが良いところだと思います。
「あのおもちゃを出して!」という子どもの個別の要望にもできる限り答えてあげられますしね。
またいつもは別々の教室にいる異年齢の子供たちが積極的に関わり、小さい子をお世話してあげようという以上児(3~5歳)の姿も見られてほほえましいです。
一方で兄弟げんかが勃発したりもしていましたが。
土曜保育はお弁当持参(給食がない)なので、子どもたち同士でわいわいお弁当を広げているのも楽し気です。
世間がお休みの土曜日にお弁当をきれいに作ってくれるお母さん方には心底頭が下がりますね。
「土曜保育」のまとめ
土曜保育は普段の保育園とは違ったゆったりとした雰囲気がありますが、現場で働く保育士としては週の休みが1日だけというしんどさもあります。
土曜保育がある保育園に勤めるなら、頻度や週休の有無などを事前にしっかり確認しておきたいところです。
これから保育士を目指す方で、「土曜日はどうしてもお休みしたい!」という方は派遣社員とか短時間パートといった働き方もあるので検討してみましょう。