事務仕事が苦手だから保育士になろうかな~、なんて考えている人は要注意!
スムーズな保育現場の運営に事務作業は不可欠
保育園といえば、子供と関わる場所であり、机に向かって作業する事務とは一見無関係に見えます。
しかし保育現場がスムーズに進行していくためには、バックヤードで日々たくさんの事務作業が必要なのです。
それでは具体的にどのような事務作業が行われているのかを見てみましょう。
保育園で行われる事務作業
保護者に向けたお便り、掲示作り
保育園では、園全体の日程表や季節の注意事項を載せた「園便り」が毎月保護者に配られています。
また、クラスごとの活動をまとめて保護者に報告する「クラス便り」、その日あった行事を保護者に知らせるための「玄関掲示」もあります。
「園便り」は主に園長が、クラス便りはクラス担任が、玄関掲示は行事を担当した保育士が作ることが多いです。
⇒保護者への連絡帳は「交換日記」じゃないよ。書き方が難しくて悩むこともあります。
月案、週案など指導計画の作成
保育園では、子供たちのどのような能力を伸ばしたいのか、クラスの活動目的は何かなどを明確にした指導計画を立てて日々の活動を行っています。
毎月月末には次の月の指導計画(月案)を作って、園長に提出します。
低年齢の子供の場合は、一人一人に合わせた指導計画を立てなければならず、作業量は多くなります。
また、月末にはその月の指導計画の反省を書かなくてはなりません。
研修報告の作成
保育士は自己研鑽に努めることが要求されているので、年に何回も研修会に出席します。
主任クラスなど、役職が上がるほど、参加しなければならない研修も多くなります。
また研修に参加後は、研修内容や研修を受けた所感などを記入した研修報告をワード文章などで作成します。
行事進行表・プログラムの作成
誕生会・運動会・発表会などの大型行事の際は、行事進行表を作成して、スムーズな行事運営を目指します。
また、保護者に配るプログラムの作成も行います。
金銭管理
保護者会費や保育園で必要になる道具(クレヨンや帽子など)の雑費は集金日に回収されます。
封筒の中に入っているお金に間違いがないか、おつりはないかなどを確認します。
兄弟で1つの封筒に金額をまとめてくる保護者もいて、なかなか計算がややこしいです。
その他こまごまとした事務作業
他にも、職員のシフト表の作成、勤怠管理、壁製作に添える作り物づくりなど、様々な事務作業があります。
事務作業の担い手は、主に保育士?
保育園によっては事務専門の事務員を雇っていて、シフト表の作成などは事務員にお任せしている場合もあります。
しかし、研修報告や月案の作成、子供たちの活動を知らせる保護者へのお便りなどは、子供と直接かかわり有資格者である保育士がこなさなければならない事務作業です。
事務作業は子供がお昼寝している最中や勤務時間終了後など、保育生活の合間を縫って行われています。
保育士の事務作業まとめ
保育園での事務作業の量は多く、勤務時間内に仕上げることはなかなか難しいもの。
保育士の勤務時間が長期化する背景には事務作業の量も関係しています。
最近ではIT化が進み、事務作業を少しでも軽減する取り組みが始まっています。
今後の展開に期待ですね。