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手作りおもちゃを作ろう。保育士が教えるメリットとデメリット。

保育士はおもちゃを手作りするんですよ。

保育園には手作りおもちゃがたくさん

手作りおもちゃで遊ぶ保育園児

保育園には、園の経費で買ったおもちゃがたくさんあります。

でも一方で保育士が手作りしたおもちゃもたくさんあるのです。

手作りおもちゃは保育士の手により子どもの午睡時間や、勤務時間終了後、ときには休日を使って作られています。

商品としての立派なおもちゃがあるのに、なぜ保育士は忙しい勤務の合間を縫って手作りおもちゃを作るのでしょうか。

それは手作りおもちゃには市販のおもちゃにない様々なメリットがあるからなのです。

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手作りおもちゃのメリット

遊びのマンネリ化を防ぐ

一日中保育園にいる子どもたちにとって、おもちゃの新鮮さは日々薄れていきます。

保育園には既製品のおもちゃがたくさんありますが、これらも繰り返し遊んでいれば必ず飽きが来ます。

また既製品のおもちゃは遊び方が決まっているものが多く、遊びがマンネリ化してしまうのです。

ここに手作りおもちゃが加わると、まず「どうやって遊ぶものなんだろう」という目新しさが生まれます。

いままでに見たことがないおもちゃは子どもの関心を強く引き付けることができます。

子どもの発達に合わせたおもちゃを作ることができる

おもちゃは子どもの発達を促す道具としても使われます。

ところが、既製品のおもちゃだと、伸ばしたい要素にピンポイントで該当するおもちゃがなかなか見つからないことがあるのです。

そんな時は手作りおもちゃの出番です。

たとえば、立ち上がりを促すために子どもの手の届くぎりぎりのところに引っ張るゴムのおもちゃをつけたり…

あるいはボタン止めの訓練の為にボタンのいっぱいついた手作りタペストリーを用意したり…

日々子どもの発達を見守る保育士が「コレ!」と思うおもちゃを作ることができるのは手作りおもちゃならではですよ。

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子どもの想像力を刺激する

手作りおもちゃは段ボールや牛乳パック、洗濯ばさみなど日常に存在する材料をもとに作られます。

普段は違う使い方をしているものが、形を変えておもちゃになる姿は子どもたちの想像力をよく刺激してくれるでしょう。

手作りおもちゃは簡単に作れるものも多いので、自分も挑戦してみたい!と思う子どももきっと出てくるはずです。

このような意欲が子どもの成長につながり、新しい保育活動を生み出していくのです。

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手作りおもちゃの注意点・デメリット

安全な材料を選定する

おもちゃは子どもの手や肌に直接触れるものです。

小さな子の場合は、どんなおもちゃでも必ずといっていいほど口に入れてよだれでべたべたにします。

そのため、なめても大丈夫か、誤飲のリスクがある小さいパーツは使っていないかなど、おもちゃとして安全な材料を選定して使うようにしましょう。

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劣化していないか日々点検する

廃材で作るおもちゃ

子どものおもちゃの扱い方はとてもダイナミック。

購入したおもちゃでも、ヒビや故障は日常茶飯事です。

手作りおもちゃの強度は市販のおもちゃ以上にもろいので、いつ壊れてもおかしくありません。

手作りおもちゃに破れや危険なひび割れがないか、日々確認しましょう。

子どもにとって危険な部分が見つかったら、惜しいなと思っても早めに破棄します。

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「手作りおもちゃ」まとめ

あくびがかわいい赤ちゃん

手作りおもちゃは子どもにとっていろいろなメリットがありますし、保育士の側でも楽しんで作ることができます。

自分が工夫したオリジナルのおもちゃで子どもが楽しそうに遊んでくれたら、とても素敵なことだと思いませんか?

これから保育士の勉強を始める方も、既に勉強中の方も参考にしてね。